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キッチンリフォーム

システムキッチン

 

システムキッチンをリフォームするなら、今のキッチンよりも見栄えが良いことはもちろん、使い勝手の良さにもこだわりたいですよね。システムキッチンの使いやすさを左右する重大なポイントのひとつとなるのが、システムキッチンの「寸法」です。

今回はシステムキッチンの寸法を構成する4つの要素や、システムキッチンの種類別の寸法目安、そしてシステムキッチンの寸法を選ぶときのポイントを解説します。実際のリフォーム例もご紹介するので、リフォームを依頼するときの参考になさってください。

 

システムキッチンの寸法は4つの要素で決まる

メジャー

 

システムキッチンの寸法は、次の4つの要素で決まります。身長などに応じた使いやすい寸法の目安も含めてチェックしていきましょう。

 

<システムキッチンの寸法を構成する要素>

  • 高さ
  • 奥行き
  • 間口
  • 設備回り

 

高さ

システムキッチンの高さとは、床からワークトップ(天板)までの作業をする台の高さを表します。キッチンの高さは日本工業規格(JIS)が定めており、80cm、85cm、90cm、95cmのいずれかです。

システムキッチンの理想的な高さは、身長÷2+5cmで導き出すことができます。たとえば身長160cmの人の場合は、160÷2+5cm=85cmが理想的な高さです。

 

奥行き

システムキッチンの奥行きは、壁付けキッチンか対面式キッチンかによって異なります。

 

【システムキッチンの奥行き】

キッチンの種類 目安となる奥行き
壁付けキッチン(I型、L型など) 60cmもしくは65cm
対面式キッチン(アイランド、ペニンシュラなど) 80cm~100cm

 

対面式キッチンは前後どちらからでも利用できるため、一般的には壁付けキッチンよりも奥行きがあります。その分カウンターに置ける物の量は増えますが、キッチン自体が大きくなるため、空間が圧迫されやすくなることには注意してください。

 

間口

間口とはキッチンの横幅のことです。キッチンの寸法を決めるときは、まず間口のサイズを決めて、その後にシンクやコンロなどのサイズと位置を決めていきます。もっとも間口が広いI型の場合、15cm刻みで寸法を選択でき、210cm~270cmの間で選ぶのが一般的です。

 

設備回り

シンクやコンロ、壁面収納などの設備回りの寸法目安は次のとおりです。

 

【設備ごとの寸法の目安】

設備 寸法の目安
シンク 間口70cm~80cm、奥行き40cm~
コンロ、IHクッキングヒーター 間口60cm~75cm、奥行き50cm
壁面収納 間口30cm~90cm、奥行き35cm~65cm

 

システムキッチンの種類ごとに見た寸法の目安

システムキッチン

 

続いては、システムキッチンの種類ごとに適切な寸法の目安を見ていきましょう。

 

<システムキッチンの種類別の寸法目安>

  • I型キッチン
  • L型キッチン
  • ペニンシュラキッチン
  • アイランドキッチン

 

I型キッチン

壁付けのI型キッチンは、ワークトップ、シンク、コンロが1列に並ぶ直線型のキッチンです。間口が広すぎると動線が悪くなるため、間口は210cm~270cmの間で選ぶと良いでしょう。奥行きは60cmもしくは65cmのいずれかが、使い勝手の面から見てベストです。

 

L型キッチン

壁付けのL型キッチンは、アルファベットのLの形をしたキッチンです。L型はI型に比べて作業動線が短いことがメリットだと言えるでしょう。間口は長辺が180cm~270cm、短辺が165cm~180cmのいずれかで、奥行きは65cmを選ぶことが一般的です。大きすぎると、コーナー部分がデッドスペースになりがちなので注意してください。

 

ペニンシュラキッチン

対面式のペニンシュラキッチンは、左右の端のどちらかが壁に接しているキッチンです。間口は240cm~270cm、奥行きは75cm~100cmまでに収まると利便性を高められます。ペニンシュラキッチンは、壁に接していない側からしかキッチンに出入りできません。そのため間口が300cmを超えてしまうと移動距離が長くなり、作業効率が落ちます。

 

アイランドキッチン

対面式のアイランドキッチンは、完全に独立したタイプのキッチンです。ペニンシュラキッチンと同じように、使いやすさを重視する場合は、間口は240cm~270cm、奥行きは75cm~100cmの寸法を選びましょう。間口が大きすぎると効率が落ちますが、逆にコンパクトすぎるとワークスペースが減って、作業しにくくなります。

 

システムキッチンの寸法を選ぶときのポイント

料理をする夫婦

 

システムキッチンの寸法を選ぶときに確認すべきポイントは次の4つです。

 

<システムキッチンの寸法を選ぶときのポイント>

  • 作業動線を確認する
  • 通路幅を確保する
  • 必要な収納スペースを計算する
  • キッチンの使い方を整理する

 

作業動線を確認する

作業動線を考えるうえで大事なのは「ワークトライアングル」です。これはコンロ、シンク、冷蔵庫を結ぶ距離のことで、合計360cm~660cmが理想とされています。冷蔵庫の設置場所もイメージしながらキッチンの寸法を決めましょう。

 

通路幅を確保する

キッチンの通路の幅は、キッチンに立つ人の数で決まります。1人で調理する場合は90cmあれば十分ですが、2人以上で調理する場合は、キッチン内ですれ違うことができるように、120cmほどの通路幅が必要です。

 

必要な収納スペースを計算する

吊り戸棚など必要な収納スペースも計算します。一般的な吊り戸棚の高さは50cm~90cmです。キッチンを利用する人の身長も考慮しながら寸法を決定しましょう。

 

キッチンの使い方を整理する

料理をするのは1人なのか、それとも大人数なのかなど、キッチンの使い方を整理しましょう。キッチンをどのように使うのかイメージを明確にしておくと、ライフスタイルに合ったキッチンのタイプと寸法を選べます。

 

システムキッチンのリフォーム例

アーバンリフォームの施工事例として、システムキッチンのリフォーム例を3つご紹介します。

 

事例1

事例2

アーバンプランニング

 

業務用のシステムキッチンから家庭用のシステムキッチンに交換したリフォーム例です。シンクをコンパクトにしたことで作業スペースが増え、大容量の収納も確保できました。また、以前は壁が塞いでいた窓も見えるようになり、日中は採光もとれます。

 

事例3

事例4

アーバンプランニング

 

壁付けキッチンから対面式キッチンへのリフォーム例です。寸法を変更しにくい間取りですが、キッチンのスペースを大きく確保でき、複数の人が同時にキッチンを使っても圧迫感が出にくくなっています。

 

事例5

事例6

アーバンプランニング

 

リフォームにより、中央に位置していたシンクを壁の脇に移動させています。これによりワークトップのスペースが広くなり、利便性が上がりました。

 

まとめ

システムキッチンの寸法は高さ、奥行き、間口、設備回りで決まります。壁付けキッチンか、それとも対面式キッチンかによってシステムキッチンの標準的なサイズが異なるため、まずはどのようにキッチンを使うのかを整理してから理想的な寸法を選びましょう。

アーバンリフォームは、キッチン回り全般のリフォームを得意としています。間取りの変更など大胆なリフォームを取り入れつつ、システムキッチンの間口を広げるリフォームなども可能です。あらゆる理想を実現させられるため、まずはお客様のイメージをお聞かせください。