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2024/08/01
豆知識
水廻りはリフォームの中で最も多く行われているリフォーム工事です。
毎日使うため使用頻度が高く、経年による劣化で不具合が起こりやすい箇所でもあります。
また、設備自体の進化も早く、より使い勝手の良いものが日々販売されてます。
リフォームにより快適に過ごせるようになりますが、
水廻りリフォームの特徴を把握しておく必要があります。
キッチンリフォーム
キッチンは毎日の生活に欠かせない、重要な水廻り設備です。
新築から築年数がある程度経過すると、使い勝手が悪くなったり、不具合が起こるものです。
キッチンリフォームを行うことにより、キッチン設備を入れ替えたり、キッチンのレイアウトを変更したり、
キッチンの収納スペースを増やしたりすることができます。
キッチン設備とは、コンロやオーブン、シンクや食洗機を指し、これらを新しく入れ替えることで
より快適な調理ができるようになるでしょう。
キッチンの壁や床の素材を変えることでキッチン全体の雰囲気をガラッと変えることもできます。
レイアウトを変更することにより、複数人が同時に使っても使いやすいキッチンに変えることも可能です。
キッチンリフォームの注意点
キッチンリフォームを行う際注意したいことは、キッチン設備の選択です。
コンロや調理台、食洗機など設備は同じメーカーでも複数のグレードで分かれている場合が多く、
グレードが異なれば金額も大きく違ってきます。
自分にとって何が必要で不要かを考え、その上で耐久性や使い勝手が良いものを選べば満足のいくキッチンリフォームを
行うことができるはずです。
また、壁材・床材を油が飛んだり水をこぼしても掃除のしやすいものにすると長期間美しさを保つことができます。
このように長期間使うものだからこそ、自分がキッチンを使用している未来を想像して、より快適により使い勝手が
良くなるものを選びましょう。
バスルーム
バスルームはご家族の中で使用する人が決まっているキッチンとは違い、ご家族全員が毎日必ず使う設備です。
一日の疲れを落とし、癒しの空間となるのがバスルームです。
そのため、快適性と機能性の両方が求められ、誰にとっても使いやすい快適な空間でないといけません。
浴槽やシャワー、浴室キャビネットなどの設備を新しくすることができます。
床や壁のタイルを変えることによって、理想の空間を実現できます。
近年では浴室暖房・浴室床暖房を導入される方もいます。
冬場でも足元が冷えることがなく、浴室内の水分が早く乾くことでカビの発生を防ぐことができます。
そして何より、温度差によるヒートショックを緩和することができるので、
ご高齢の方にも優しい浴室環境を作ることが可能になります。
ヒートショックとは暖かいところから寒いところに移動した際に急激な温度変化で血圧が短時間の内に上下し、
心筋梗塞や脳卒中が起こる要因となる現象です。
バスルームの注意点
お風呂はユニットバスと在来浴室の2種類に分類されます。
ユニットバス(システムバス)は、浴槽や、壁・床、その他水道備品などがすべてセットになっている浴室そのものです。
工場で製造された既製品であり、各パーツをバラバラにしても現場ですぐ組み立てられるようになっているので
現場で一からお風呂を作るより効率的で、短時間での施工が可能です。
在来浴室は在来工法によって作られた浴室です。
在来工法とはいわゆるオーダーメイドで浴室を作る工法で、その家ごとに作られた浴室のことを指します。
現在の自宅のお風呂がどちらなのかで施工内容も金額も大きく違ってくるので注意しましょう。
ユニットバスを入れ替える場合は比較的容易にリフォームすることができます。
浴室や浴槽自体のサイズを大きくしたい場合は壁を取り壊すなど大掛かりな工事になる場合があります。
在来浴室からユニットバスへのリフォームはユニットバスの入れ替えとは違い注意点があります。
在来浴室は家ごとの広さや素材が違うため、すでにサイズが決まっているユニットバスへは浴室事態を合わせる必要があるからです。
既存の在来浴室より小さいユニットバスを入れる場合はそこまで難しくありません。
しかし、既存の在来浴室より大きいユニットバスを入れる場合は壁を取り壊すなど大掛かりな工事となってしまうので
費用が高額になってしまいます。
このように既存のバスルームがどちらなのかが大きく関わってきます。
「ご自身にとって何が必要で不要か」を見極めてリフォームすべき箇所を決定しましょう。
トイレ
トイレリフォームは水廻りリフォームの中でも比較的簡単に行えるため、工事件数が非常に多いリフォームとなっています。
トイレ設備入れ替えだけでなく、内装のレイアウト変更、壁・床の素材を変更するで理想の空間を作ることができます。
近年では、節水効果の高いトイレの販売が多く、新築から15~20年以上経っているトイレであれば、
新しいものへと交換することで節水効果を高めることができるでしょう。
ウォシュレットを設置したり、手洗い器を設置したりなど使い勝手を大きく改善することができます。
レイアウトと併せて窓を設けることでトイレを明るい空間にすることができ、気分も爽快になるでしょう。
トイレリフォームの注意点
トイレは毎日ご家族全員が必ず使用する水廻り設備のため、使い勝手や快適さが求められるだけでなく、掃除やメンテナンスのしやすさも求められる場所です。
壁材や床材を水をこぼしても掃除しやすい防水性の高い素材に変更するなど、メンテナンス性の高いものへと入れ替えると
長期間美しさを保てます。
トイレは日常の中で突発的に使用する箇所なので工期・工事の時間帯を考慮し、影響を及ぼさない時期に
リフォームをするのが望ましいです。
洗面台リフォーム
洗面台は家族全員が朝の忙しい時間帯に一斉に使う場所、だからこそ何より使い勝手の良さを求めます。
収納スペースが多い洗面キャビネットに入れ替えることで、洗面用具やタオルなどスッキリと収納することができ、
スペースの有効活用ができます。
また、鏡面を大きくすることで、化粧や髭剃りなどの作業がしやすくなるでしょう。
キッチンやトイレと比べると使用頻度こそ多くありませんが、何より使い勝手や機能性が必要となる箇所なので
ぜひその点に注意して新しい設備を選ぶようにしましょう。
洗面台リフォームの注意
他の水廻りに比べて比較的小規模な工事で終わることの多いリフォームです。
そのため、費用の面ではそこまで注意すべき点ではありませんが、耐久性や防水性には注意が必要です。
洗面ボウルは材質が陶器やホーローなど耐久性が高く経年劣化が起こりにくい素材が多いですが、その他の収納スペースや
扉などは樹脂であったり、木製であったりと経年劣化が起こりやすい素材でできているケースが多いです。
リフォームに伴って洗面台の位置を変更する場合、洗面台の設置場所によっては床や壁に
特別な防水処理が必要になる場合があります。選ぶ設備の素材には注意するようにしましょう。
まとめ
水廻り設備は家族の生活を支える重要な設備であり、水廻りリフォームではご自身、ご家族が何を優先したいかを考え、
ライフスタイルに合ったリフォームをすることが大切です。
キッチンで料理する時間が多い場合は、広さや収納スペースの充実に注力することで、より使いやすい空間になります。
バスルームでは浴槽をあまり使わないという場合にはシャワーだけのタイプにすることで、スペースを有効活用できます。
ただおしゃれや多機能というだけで設備を選ぶのではなく、長期的な視点で考えることも重要になります。
省エネ効果の高い設備を採用することで、将来的なランニングコストを低くすることができます。
このように、ご家族のライフスタイル、そして長期的な視点を考慮した上で工事を行うことで、
失敗のない水廻りリフォームを行うことができるでしょう。