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カタカナの「コ」のような形でつくられているキッチンが、コの字キッチンです。「U型キッチン」と呼ばれることもあるコの字キッチンは、どのような特徴を持ち、どんな人に適したキッチンのタイプなのでしょうか。
この記事では、コの字キッチンの概要やメリット・デメリットをご紹介します。コの字キッチンをおすすめできる人の特徴と併せて、わかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
コの字キッチンとは
コの字キッチンとは、上からキッチンの形を見たときに、カタカナの「コ」の形をしたキッチンです。アルファベットの形になぞられて「U型キッチン」と呼ばれることもあります。
キッチンの中央に立ったとき、前方・後方・そして左右どちらかの3面にカウンターが設置されていることが、コの字キッチンの特徴です。1面が対面式の「オープンタイプ」と、3面すべてが壁に囲まれた「独立タイプ」があり、いずれもキッチンスペースを広くとれるため、料理を好む人から人気があります。
コの字キッチンを選ぶメリット
料理好きな人からの人気が高いコの字キッチンには、以下のようなメリットがあります。
＜コの字キッチンを選ぶメリット＞
- 調理スペースが広い
- 収納スペースが多い
- オープンタイプと独立タイプのいずれかを選べる
- スムーズな導線をつくりやすい
- ベビーゲートを設置しやすい
それぞれのメリットを詳しく解説します。
調理スペースが広い
調理スペースが広く、電子レンジやオーブントースター、電気ポットなどを設置しやすいことがメリットです。I字型が1面、L字型が2面であることに対して、コの字キッチンは3面のカウンターを確保できます。盛り付け用のお皿をセットするスペースも広く、料理を伸び伸びと楽しみやすいでしょう。
収納スペースが多い
3面を使用できるコの字キッチンは、収納スペースを確保しやすいことも特徴的です。キャビネットや吊戸棚をすっきりと設置しやすく、キッチン周りの機能性が高まります。たくさんの種類のフライパンや鍋、ホットプレートなどの調理器具を持っていても、ゆとりを持ってすべてを収納できる可能性が高いです。
オープンタイプと独立タイプのいずれかを選べる
リビングの様子を見ながら料理ができるオープンタイプと、3面が壁に囲まれた状態で料理に集中できる独立タイプのうち、どちらか適したタイプを選べることもコの字キッチンのメリットです。家族構成やライフスタイルに合わせて、より適したレイアウトを採用できます。
スムーズな導線をつくりやすい
キッチンの中央に立ったとき、体の向きを変えるだけで、正面・背面・側面の3方向に向かって作業ができます。コンロ、キッチン、キャビネットまで、いずれも1～2歩以内と近く、スムーズな導線をつくりやすいこともコの字キッチンの魅力です。正面と側面のいずれかに冷蔵庫を設置すると、よりキッチンを使いやすくなります。
ベビーゲートを設置しやすい
コの字キッチンは入口を1箇所に限定できるため、ベビーゲートやペット用ゲートも設置しやすいです。包丁を扱っているときや、熱湯や油を使って調理しているときの思わぬ事故を予防しやすく、料理に集中しやすい環境を整えられます。
コの字キッチンのデメリット
快適かつ安全に調理できることなどが、コの字キッチンのメリットです。しかし、コの字キッチンには、以下のようなデメリットもあるため注意しましょう。
＜コの字キッチンのデメリット＞
- キッチンが広くなければ施工できない
- その他のタイプと比較してリフォーム費用が高い
- 角がデッドスペースになりやすい
- キッチンが狭くなりやすく複数人での使用には向かない
順番にわかりやすく解説します。
キッチンが広くなければ施工できない
コの字キッチンは3面にカウンターを設置するため、キッチンそのものに一定以上の広さがなければ、施工できません。無理にコの字キッチンを導入すると、通路が狭くなったり、リビング・ダイニングの面積が減ったりするため、注意しましょう。一般的なI型キッチンは約2.1畳ですが、コの字キッチンは目安として約3.3畳分のスペースが必要です。
その他のタイプと比較してリフォーム費用が高い
キッチンにはさまざまなタイプがありますが、コの字キッチンはその中でも、とくにリフォーム費用が高いタイプのキッチンです。目安となるリフォーム費用を比較してみましょう。
【キッチンのタイプ別に見たリフォーム費用の目安】
| コの字キッチン | 200万円以上 |
|---|---|
| I型 | 50万円～150万円 |
| Ⅱ型 | 60万円～160万円 |
| L型 | 60万円～180万円 |
施工箇所が広く、キャビネットなども多く設置するため、上記のとおりリフォーム費用が高額です。先述したコの字キッチンならではのメリットに、あまり魅力を感じられない人にとっては、コストパフォーマンスが悪いキッチンのタイプといえます。
角がデッドスペースになりやすい
コの字キッチンは2面に角ができますが、この角がデッドスペースになりやすい点もデメリットです。キッチンの奥行が深いと、角の奥まで手が届かないかもしれません。コーヒーメーカーのような据え置き型の家電などは設置しやすいものの、調味料置き場としては使いにくい場合があります。
キッチンが狭くなりやすく複数人での使用には向かない
3方面がカウンターに囲まれたコの字キッチンは、キッチン全体のスペースを広くとる一方で、キッチン内部の通路幅は狭くなりがちです。I型キッチンのようにキッチン幅が広いわけではなく、アイランド型・ペニンシュラ型のように対面の人と向き合って調理できるタイプでもないため、複数人での使用には向いていません。
コの字キッチンをおすすめできるのはこんな人
コの字キッチンのメリット・デメリットを整理すると、コの字キッチンは以下に該当する人におすすめできます。
＜コの字キッチンをおすすめできる人＞
- 1人で料理をする時間が長い人
- 赤ちゃんや動物と一緒に暮らしている人
それぞれわかりやすく解説します。
1人で料理をする時間が長い人
作業スペースや収納スペースが多く、スムーズな導線をつくりやすいコの字キッチンは、1人で料理をする時間が長い人にとって理想的な空間です。横幅が広いI型キッチンなどと比較して、より効率的に料理をしやすくなります。
赤ちゃんや動物と一緒に暮らしている人
調理中に赤ちゃんや動物がキッチンへ入ってこないか心配な方にも、コの字キッチンをおすすめできます。キッチンの入口にゲートを設置するだけで、キッチンへの出入り口を塞げるため、調理中の事故を心配する必要がありません。またオープン型を選ぶと、キッチンで作業中でも、リビングにいる赤ちゃんや動物の様子を確認できます。
まとめ
コの字キッチンは、調理スペースや収納スペースが広く、スムーズな導線をつくりやすいキッチンです。料理をする時間が長い人にとって、使いやすいタイプのキッチンといえるでしょう。また、出入り口を1箇所に絞れるため、赤ちゃんや動物と一緒に暮らしている人にもおすすめです。
キッチンのリフォームは、東京都町田市や川崎市・横浜市に密着して活動するアーバンリフォームにお任せください。I型キッチンなどからコの字キッチンにリフォームした実績も豊富であり、大切なキッチンのリフォームを安心してご依頼いただけます。
